報告が遅くなりました。この日は、本校のスケジュール変更により、急遽4月7日に予定されていた遠足を前倒しでとり行わせていただきました。臨機応変にご対応いただき、ご家族で参加してくださったみなさま、ありがとうございました。また、体調不良などで欠席された生徒さんも何人かいらっしゃったのは残念でしたが、また来年度の遠足を楽しみにしてくださいね。
園内の片隅に氷と化した古い雪が残るような、まだまだ小寒い日ではありましたが、「ちいさな春をみつける」というテーマのもと、植物園内を皆で自由に探索しました。来園者も少なく、一見すると、まだ枯れ木・枯れ枝の目立つ寒々しい風景でしたが、よく見ると春はいたるところに顔を出していました。ボタン、桜、バラはしっかりと芽吹いていました。クロッカスのような小花、サフランも巨木の下に群生していましたね。紫色の花が見事でした。また、「岩の庭」では、ネコヤナギの花穂が銀色に輝いていて、ヒース(和名:エリカ)の花が、ピンクと白それぞれ咲いていました。立派な松の木もありました。園内のほかの場所では、黄色い水仙も咲いていましたし、クリスマスローズ(和名:寒芍薬)もまだところどころ咲いていました。マグノリア(和名:木蓮)もネコヤナギ同様、天鵞絨のような芽がたくさんでていました。蓮の池には黒い小魚がたくさんいました。サボテンもありました。Nくんは、どこからかたんぽぽの綿毛も見つけました。しばらく散策して、体が冷えてきたところで、温室に入りました。 温室では、全員でまず簡単な漢字クイズをしました。「花、葉、土、馬、池、海、庭、木、氷、門、神、春、秋、鳥、松、橋」と今しがた園内で見たものを中心に、私が用意してきたかるたのようなカードを見せて、読んでもらいました。(植物園には関係のない漢字も、3つ入っています。)低学年には難しい漢字が多かったかもしれませんが、「こんな漢字もあるんだ〜」と、どこか頭の片隅に残ってくれれば、それで結構です。(高学年には全部知っていてもらいたい漢字ですね。読みだけでなく、書くことも含めて!)そのあと、温室でしばらく自由行動をとりました。 プラタナスと思われる大木の、幹の根元が空洞になっている木(子どもたちはその中に入って大喜びでした)には、サルノコシカケが寄生していました。その観察を済ませ、一旦植物園の外に出て、近くの公園でお弁当を食べました。Yくんのお誕生会をしました。C先生とDくんのお父さんと、一生懸命ろうそくに火を灯そうとしてくださいましたが、強風で火は一瞬ついたかつかなかったか。Yくんのお母様は、聖パトリックの日の緑色を意識したおやつの差し入れ、ありがとうございました。 再び植物園にもどり、「日本庭園」へ。鯉を見て、庭を散策して、お稲荷さんにお参りをして、鳥居の前で記念撮影をして。。。と。植物園の中にも「神さま」いましたね。そのあと、桜並木のところの芝生で、皆で「だるまさんがころんだ」をしました。ちょうど暖かな午後の日差しも射してきて、運動したあとは皆汗ばむほどでした。最後に、私がライアーの伴奏をして、皆で「春がきた」を歌いました。 とても楽しく有意義な、今日の遠足でした。数名の生徒さんたちのご兄妹も一緒でしたので、普段の授業では交わることのない面々が仲良く手をつないで歩いたり遊んだりしていたのが、印象的でほほえましかったです。最初から最後までご参加くださいました保護者のみなさま、ありがとうございました。 次回の授業は4月14日となります。通常どおり、本校での授業となります。どうぞよろしくお願いします。また、春祭りへ向けて、保護者の皆様も水面下でいろいろと動き出してくださっていると思います。ありがとうございます。限られた時間内での準備となりますが、本当の春の到来まで、もう少しの間、祭りの準備もみなで力を合わせて、がんばりましょう。 <高学年向け、宿題補足> 4月7日の図書館での授業がキャンセルになりましたので、また一週間授業の間隔が空きました。宿題はすでにでているもの(3月16日にお送りした私からのお知らせ参照)で十分だと思いますが、時間に余裕がある生徒は今回、植物園で学習した漢字の読み書きの練習もしてください。また、時間に余裕のある分だけ、それぞれにお渡しした落語の本を、じっくり読み込み音読する練習をしてくださいね。どこまで棒読みでなく、演じるように読めるようになっているか、楽しみにしています。 小学部高学年担任 S 本日は少し変わった試みをしました。これから後期の授業で勉強していく、日本の地理や郷土史の準備として、日本地図を作ってみることにしました。ただ白地図を描くだけでは物足りない、何かもう少し感覚的に日本列島という、日本という国のフィジカルな姿に近づき、それを理解することはできないか。そう考えて、逆説的ではありますが、ブルックリンの、この地のこの土を使って、日本地図を作ることにしました。
まずはじめに、バックヤードに行き、庭の片隅にまだ残っている氷と化した雪の塊を、容器に入れました。次に、スコップで一人づつ、土を一杯すくい、同じ容器に入れました。速やかに教室に戻り、黄色と青の絵の具を、その雪と土の入った容器に加えました。雪が思ったよりもすぐには融けないので、三人の生徒は窓辺の暖炉のところへそれを運び、そこでせっせと雪を融かし、次第に黄色と青が混ざって緑になったことを確認しました。茶色っぽいのでもう少し青を混ぜらたいい、そんな風に相談しながら、程よい抹茶色の絵の具が、雪解け水でできました。 速く乾かしたいので今日の水彩画はいつもの wet-on-wet (濡らした紙に水に溶いた水彩画)ではなく、乾いた紙に、この抹茶色を塗りました。はじめ気持ち悪いと思った泥も、ところどころに入って、まさに筆に任せるままに色を塗りました。 抹茶色に塗られた画用紙を暖炉の上で乾かしている間に、次の作業に入りました。メインレッスンブックとブロッククレヨン(青、群青、青緑、紫の4色のみ)を取り出し、私が『古事記』の「国生み」の逸話を読んでいる間に、その話を注意深く聞きながら、ところどころ白い円を残して、見開き2ページにブロッククレヨンで彩色してもらいました。イザナギとイザナミが「こおろこおろ」と鉾で液状の流れをかきまぜ、ぽたりぽたりと「潮のしずく」をたらして、島をひとつづつ作り上げたあの有名なシーンです。そうです、その「白い円」がところどころに浮かぶ、青ー群青ー青緑ー紫の背景は、「くらげがただようように、水にうかんだ油のように、うかんでは消え、消えてはうかぶ」土地なのです。 次に、私が用意した日本列島の地図をコピーしたものを、生徒それぞれに、その輪郭をはさみで丁寧に切ってもらいました。三千以上もあるという(数え方によっては六千?)小さな島々は難しいので、北海道、本州、四国、九州の四つに限りましたが、それでもそれぞれの島の形はなんと複雑なのでしょう。はじめ北海道を切りおえて、まだこんなにあるの!とため息をつく生徒。あわや中国地方あたりを切り落としてしまいそうになった生徒。そして確かに切り取ったはずの四国がみつからなくなってしまった生徒。 日本列島の型紙がようやく切り終わる頃には、土入り抹茶色の画用紙も程よく乾きました。赤色鉛筆で丁寧に、自分で塗った紙の上に自分で切った型紙で線を引き、再度、日本列島をはさみで切りました。今度は画用紙なので分厚く、切るのはより困難です。こんな地道な作業を三人とも、根気よく、黙々と続けました。応援に、私は今三人が笛で練習している「ペチカ」を吹き、最後には生徒たちも歌いながら切り終えました。笛を練習する時間も、要約文を書く時間もなくなってしまいましたが、何とか3人とも、地図は仕上がりました。日本列島って、なんて複雑な形をしているのだろう、それだけは身に持って理解できたと思います。(まだまだ描き足さなくてはいけない島は、いっぱいありますね。)私も前日にこの作業をして、日本列島の海岸線を歩いているような、少し大げさですが、没我の境地を味わいました。どのようにして、こんな形の島々が出来上がったのか、素朴な疑問に駆られました。生徒3人が足元をそろえてできることには必ず何か美しいものがあると、今日また思いました。 *** 今週の宿題です。お知らせが大変遅くなってしまいましたし、明日(3月17日)は遠足ですので、気長に、次回の授業日までに仕上げてきてください。また通常の授業は一ヶ月近く空いてしまいますので、追加の分の宿題も一緒に出しておきます。 なお、前回宿題に出ていた「鬼とばんば」の絵付きの要約文と、「ペチカ」の歌詞、TくんとDくんはそれぞれ大そうな力作を披露してくれました。どちらもあまりにもすばらしく、皆で歓喜をあげて眺めました。文も絵も、随分とがんばりましたね。これからもこの調子で、メインレッスンブックを仕上げて行きましょう。 3月10日〜4月7日 宿題(優先順) 1)松谷みよ子『日本の神話』より、冒頭の「国生み」のお話の部分をコピーして差し上げました。一気に読むには少し長いかもしれません。これは、要約文を書く作業の下準備なのですが、保護者の方は一回か二回、このお話をお子さまに読んであげていただけますでしょうか。一緒にテキストをみながら、保護者の方が音読するという方法がよいと思います。明日の遠足までに無理をしてする必要はないです。お時間のある時、ご家庭のくつろぎの時間に、2度ほど、一緒に読んであげてください。 2)読んで話を思い出してから、「国生み」の要約文の書写をしてください。ご面倒で恐縮ですが、私のノート(下に添付、5番目の写真、印刷用に大きいファイルを別に送ります。そちらをご利用ください。)をカラーコピーして渡してあげてください。 a) まずはじめに、下線を青い色鉛筆で12本、定規で引く。 b) テキストを書写するのは、色鉛筆で、先生の色と全く同じように注意して書くように気をつけてください。背景がついていて、手書きがコピーでは見にくいかもしれないので、タイプした要約文も別にお送りします。適宜、ご参照ください。 3)「ペチカ」を笛で、引き続き練習する。明日の遠足でも、植物園で練習しますので、笛を忘れないように持ってきてください。Ab(ラのフラット)の音は、スムーズに出るようになりましたか?半音は穴を半分塞ぐことによって出します。ちょっとびっくりするような音になりますが、この音の響きも楽しんでくださいね。 4)4月7日にクイズする漢字: 国(2)、生む(1)、土地(1、2)、国(2)、造る(5) 女神(1、3)、男神(1、3)、島(3)、本州(1、3) 5)(追加の宿題) 「国生み」のお話は、読む練習に何度も何度も読んでもらって結構ですが、要約文を書いたら、もう読まなくても結構です。次に、メインレッスンの内容とは直接関係ないですが、毎回、それぞれに読み物を出します。明日の遠足に「落語絵本」というシリーズより、三人にそれぞれ一冊づつ、帰りに渡しますので、とにかく音読する練習を、4月7日までに家で励んでください。本はどれも新品ですが、私の私物ですので、笛と同様、失くさないように、大切に取り扱ってください。次回のクラスで、それぞれの生徒に、読んだ話の何が面白いのか、簡単に口頭で説明してもらいます。 小学部高学年担任 S 後期の授業が始まり少しスケジュールが変更し、朝の時間に全員で漢字学習を始めました。 漢字を紹介し画数、読み方を復習、てそれをプリントに書かせ、ビンゴシートにそこから選んだ文字を書き写し生徒に漢字カードを引かせてそれを読んでゲームをしました。 ビンゴだったというだけで大変盛り上がり、漢字学習をしているのかゲームが楽しいのかというのりではありましたが、それでも簡単ではありますが1、2年生の漢字を思い出しながら書いたり、読んだりと楽しんでいたように思います。 漢字に親しんで覚えていくともっとゲームでのポイントが稼げるなどの安易な動機ででも漢字を覚えて行きたいという意欲がわけばいいと思っています。 ゲームは目的によって変化しますが読む書く、見る話すがより出来、かつ、「楽しい」という授業のあり方が望ましいと思っています。 メインレッスン イソップ寓話 北風と太陽 ライオンとネズミ 今週はライオンとネズミの絵を書きました。 みんなそれは上手にとらえられたライオンとそのライオンを助けている献身的なネズミを描いていました。 そのあとに要約文をみんなで何回か音読をして板書しました。いつも時間の中で書き上げられないと宿題になる生徒が今日はすべて書き上げてくれました。本人も嬉しかったのか授業が終わった後保護者の方にそれを見せていました。 子供というのはふとした時に大きな成長を見せてくれると私も大変嬉しく思いました。 イソップには動物を通して教訓となるお話が多くあります。今週の子供達の「北風と太陽」のお話には子供達にとっては何か直接ピンと来る単純な教訓ではなかったのでしょう。 少し首を傾げながら、それでも何となく分かるような気がするなあなんていう顔をしていたように思いました。 きっとどこかでいつかあーーあのときの教訓はこういう事なのかもしれないっていう事に出くわすのかもしれません。 本日は時間のある生徒には宿題で出しているプリントをしてもらったので宿題に個人差がありますが、もしプリント学習が終わってしまったらノートに書いて練習しましょう。 2年生、 カタカナ, カ行、サ行 漢字: 食べる、自 1年生 ひらがなチャート、 かった (つまる音) 漢字: 百、千 イソップお話を読み聞かせ。 スイミーを音読または読み聞かせ。(スイミーのプリント、または教科書をご持参ください) 詩を覚える。 笛の練習 手仕事 *2年生の教科書をお忘れの方はいませんか?一冊学校にわすれものであります。’ *Mくんの一年生の教科書がまだみつかりません。ご自宅にないか今一度ご確認下さい。 *現在教科書配布を行っています。時に教科書を使用しますので出来るだけ配布時期に申請下さい。 低学年担任 |
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October 2020
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