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9月16日 小学部高学年、メインレッスン報告

9/18/2017

 

さあ、いよいよ今学期も土曜日の学校が始まりました。
朝の会で笛を練習し、そのあと体をしっかりと動かしたあと、学年毎に別れてのメインレッスンの開始です。

今日は残念ながらDくんは熱のためお休みでしたが、高学年はTくん、Lちゃん、Dくんの三人の5年生の生徒さんと、一年間ご一緒させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

まず始めに、これから長く使用していく大切な文房具を配りました。ブロッククレヨン(12色)、スティッククレヨン(8色)そして色鉛筆です。(Tくんはお母様が今朝仕上げてくださったという、素敵な色鉛筆ケースを嬉しそうに見せてくれました。)ピカピカのブロッククレヨンのケースの蓋を開けるなり、Tくんは「なんかいいにおい〜」、Lちゃんは「わー、きれいな色!」と歓声をあげました。普通は高学年になるとクレヨンはあまり使わないかもしれませんが、特にこの蜜蝋のブロッククレヨンは3つの異なる大きさ(太さ)の面を使える優れもので、大判のエポックノートの背景に色をぬる時になど、とても便利です。毎回しっかり使っていきますので、(もちろんお家でも自由に活用してください)、失くさないように、大切にしましょう。

次に今学期使うノートを3冊渡し、それぞれに記名しました。早速ブロッククレヨンで紙の白い小窓に彩色し、その上に名前を書きました。エポックノート(メインレッスンノート)の他に、小さめのノートが二冊。「日記」と「なんでもノート」です。前者は主に、毎回宿題として、見開き2ページ分(片面は絵、片面は文)の絵日記をかいてきてもらいたいと思います。早速ですが、次回までに、夏休みの思い出として、とくに印象深かった日のことを1日分、絵と文で書いてきてください。(このノートは時には観察ノートとしても使用していく予定で、主にお家で使用してもらいます。)「なんでもノート」は、その名と通り、漢字を練習したり、授業中にメモを取ったり、エポックノートに字や絵をかく前に試し書きをしてみたり、絵日記の文をブレインストーミングしてみたり、と授業中、そして家でと自由に使っていただくためのものです。親子で漢字を練習したり、自由に文や詩を書いてみたり、翻訳したり、時にはクラスメートや先生に手紙や絵をかいてみても、なんでも結構です。(これは下書き用のノートなので、時には英語で書いても大丈夫です。また無くなればまたすぐに次のノートをお渡しします。)毎回この三冊は授業にお持ちください。特に、エポックノートを忘れてしまうと大変です。

今学期は高学年は世界の古代神話を学びます。ペルシア〜エジプト〜インド〜ギリシャ〜日本と旅をする予定です。(時間の都合で中国神話は冬休みの課題になります。)そのようなスケールの大きな本題に入る前に、今日はどうしてもエポックノートの最初の一ページを飾るにふさわしい詩で始めたい思いました。夏の終わりにふと考えが降りてきて、『万葉集』の代表歌人の柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ、7世紀後半に活躍)の「ほのぼのと あかしのうらの あさぎりに〜」舟がいく。。。という和歌がおぼろげに頭に浮かび、これだ!と思ったのです。「ほのぼのと 明石の浦の 朝霧に 島がくれ行く 舟をしぞ思ふ」(『古今集』の旅の歌の部に人麻呂の歌として紹介されている)の一首です。

夜はふけ、朝がきました、一学期の始まりです。ほのぼのとした温かな心でみなが落ちつけるクラスとなりますように。(古語の「ほのぼのと」は「仄かしい・仄々』であって、霞みがかってぼんやりしているという意味で、現代語のように「暖かい」という意味はないかもしれませんが、ちょっとこじつけて。)でもまだ朝早くて、あたり一面に霧が立ち込めています。これから私たちの乗るこの小舟はどこへ行こうとしているのでしょうか。行き先もまだはっきりとはわかりませんが、確実にゆっくりながらも前に進んでいます。山あり谷あり、島に隠れて見えなくなってしまうこともあります。また、時には荒波や強風に追い返されてしまうこともあるかもしれませんが、あきらめずに舟を漕ぎ、前進しましょう。きっと一学期が終わる頃には霧も晴れ、私たちはよい景色を見渡せることでしょう。お父様もお母様も、どうぞ優しい気持ちでそんな小舟の旅を見守っていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

授業の最後に、古代ペルシャについて書かれた『シャー・ナーメ』(王書、ca. 980-1010)という書物から、鳥に育てられた王子様の逸話を紹介しました。クライマックスのところで話は敢えておしまいにしました。次回はその続きを聞き、話の全体を要約文で読み書きし、漢字や日本語の表現を学び、その話から得た印象を絵にしていくという作業を行います。中世の写本の例なども実際に見て参考にしてもらう予定です。本日私が授業中に読んだ部分を近日中に添付ファイルで送りますので、高学年ではありますが、もしよろしければご家族のゆっくりした時間に、お子様と一緒に読んでみてください。来週、その内容がすべて終わったら、参考に英語でもこのお話をお渡しします。(小学部・高学年担当教師)

(添付画像は、早速に新しいブロッククレヨンを使って、生徒が描いた作品です。)

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