今日は1年に1回の授業参観日でした。シュタイナー学校では、子供達の集中力のさまたげにならないように、また
出来るだけ普段の環境を大切にしていますので、通常は授業をほとんど公開しない傾向にあるのですが、年間たった20回しかない授業の中で、たまには子供達の学習している様子を見ていただくことも子供達にはいい刺激になるのではないか、また保護者の方たちの「どんな風に授業はすすめられているのかしら?」というシュタイナー教育の不思議を少しでも解消?理解していただけたらと思って公開しました。 ほぼ2時間あるメインレッスンクラスでの子供達の集中力に、保護者の方たちは驚かれたと同時に感動されたのではないかと思いますが、ご見学いただいた方はどう思われましたか。実は私はちょっとびっくりしたのです。何というか、子供達本当うにがんばっているなあと思ったからです。本当に楽しそうで一生懸命で、とても微笑ましく思えました。もちろん普段もこの長い授業を最後までしっかりついてくるのです。でも、今日はいつもよりもハードなプランを立てたのですが、それでもやる気満々でみんなが積極的に参加できたことはすばらしいなと改めて私自身も感動させられた授業でした。 かず 3−7の九九の段復習 手拍子、体を使って7とびまでのリズム チャートを使って8の段を紹介 おなじじゃじじいとの四則計算マッチング問題をみんなで考える。 例(2年生) 23−7=4x ◯ 43−5=8+ ◯ 17+6=2x ◯+3 例(1年生) 3+9=10+ ◯ 6+6=3x ◯ などです。 みんな考えて、考えて、掛け算だろうが割り算だろうがその役割を思い出して計算しているというよりも、わり八、かける、おたす、ひきすけの役割を一生懸命、「何だったっけ?」と思い出していた。という具合です。時間がオーバーしたので途中で切り上げようかとしたら、子供達は終わるまでプリントを放さない状態で、どうしても答えが出るまではと食いついてくる姿は私もうれしく俄然やる気をかき立てられました。このことは、シュタイナー教育の哲学では、正解が一つしかないような状況は人生にはない、いくつもある可能性の中から自分で選び取っていくのが人生だというところにまで発展するでしょう。 *授業の内容をもっとくわしく知りになりたい方は今期のブログをさかのぼってご覧になって下さい。 ことば 『たんぽぽのちえ』『はなのみち』をそれぞれ音読発表。 書写の練習:初めて本格的に作文用紙に作文の書き方を学びました。名前、題、最初の文の段落を落とす。かぎかっこの書き方など。1年生には少し難しいことは承知していますが、文章を見たまま丁寧に書写することが目的です。「殴り書き」にならないように、文字が書けるからと急いで書かないで、1文字1文字丁寧に美しく、マスの中にきちっと書いてみようと指導しました。 漢字:丸、太、少、読 (2年:すべての漢字が出来なかったのでプリント学習をしてください。)草、花、竹(1年) お話:イソップ寓話『よくばりな犬』『北風とお日様』 E先生、ご結婚おめでとうございます。E先生のご結婚祝いに小学部生徒全員でコットンのスカーフに心をこめて草木染めをするために、木の根やタマネギの皮などを思い思いに並べてお湯を沸かした鍋に入れました。どんな色や模様に出来上がるか楽しみですね。来週の授業でプレゼントしますね。 編み物:いよいよ編み物も終盤戦で、みんな平面だったものが3Dの立体となっていく過程、わたを詰めていくとそのものに命が宿ったように生きたものとなることに感動しているかのように胸に抱いて大事に扱っている姿がとてもうれしかったです。この瞬間のために、苦労しても時間が掛かっても少しくらい変でも、自分で作りあげる過程がとても大事なのです。手を出して早く仕上げてあげたいと願う気持ちはよくわかりますが、ご自宅でお手伝いされるときはそれを少し我慢して子供達に出来るだけさせていただけるようご協力お願いします。 今年の授業は終業式を含めてあと3回となっています。お引っ越しで来年は来られないお友達もいます。今一緒に楽しく勉強できること、今のこの時間はいつも「一期一会」で2度と同じことはありません。一瞬一瞬を大事にみんなで楽しい土曜日を過ごせたらと願います。今年も一年いろいろありました、が残りわずかの授業、出来るだけ遅刻、欠席のありませんようよろしくお願いします。何かお気づきのこと、その他質問などがありましたらいつでも聞いて下さい。 なお、6月6日は幼児部、小学生部とも最後のオープンハウスを行います。どうぞお知り合いでご興味のある方がいらっしゃったらお勧め下さい。 Comments are closed.
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October 2020
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